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深川工房 職人達のつぶやき



2012年も、登り窯に火が入りました。
年に一度の登り窯の火入れも今回で11回目となりました。

登り窯の焼成には、赤松の薪が必要となります。

今年は、その燃料となる赤松を探して山口県まで足を運び、上質な赤松の薪を使わせて頂きます。
そもそも、登り窯の焼成に赤松を使うのは、赤松に含まれる粘液(ヤニ)が燃え火力が強いため
登り窯焼成に適しています。

しかも、赤松の灰が作品にふりかかり釉薬と溶け合い登り窯独特の器を生まれます。

さて、今年の窯はどうなるか?さっそく見ていきましょう。


窯積みの様子。
今回は約500点の作品が
積み込まれた。

窯の中に入って1つずつ丁寧に
積み込む。
窯積みは棚板積み(写真右)
とさや積みに
わけられる。



火入れ(写真右)この小さな種火が
やがて大きな炎となり登り窯を
駆け上がる。



ねらし焚きの様子。
まず、窯の中をじっくり温める作業。

火入れから12時間が経過している。
攻め焚き前の静かな時間。



いよいよ、攻め焚き!
職人たちのテンションも一気にあがる。

薪もパチパチと燃え上がり急激に温度も
上昇し、これからが窯焚き本番。
これから、一昼夜、薪を投げ続ける。



燃料となる赤松の薪(写真左)
今年は、薪を約500束用意した。

朝方になり空は明るくなってきた。
薪を投げ続けて炎と向き合ってはいるが、
ただいまの気温0度・・・
さむい さむい。。



気がつけば周囲は明るくなっていた。

登り窯は、思うように温度が上がらず
停滞気味。温度を下げることは
できない。

あらゆる手段を考えて全員必死で 作業にあたる。




窯の状況は、良くなったり悪くなったりの
繰り返し長期戦を覚悟する。

空模様も悪くなり今にも雨が降り出しそう
な気配・・・

煙突から勢いよく吹き上がる炎。
(写真右)




夕方、雷雨に見舞われ雨も降り続き
最悪の事態。30時間以上作業を
続けているため職人たちの
疲労もピーク。

社長も必死で薪を投げ続ける。


今回の登り窯は、悪天候も重なり悪戦苦闘のすえ20時30分火止めとなり作業を終了しました。
火入れから実に37時間の作業となり、攻め焚きの時間としては過去最高の23時間という最長時間でした。
お疲れ様でした。

















窯元の新春は「車おろしの儀」で始まります。

「車おろしの儀」とは、年末に神棚に祭ったロクロ(車)をおろし仕事始めの
意味で行う神事です。

たくさんの報道関係者の中、職人一同神前に集まり 陶山神社神主様より
御払いをを受け、二人のロクロ師の仕事始めにより、窯元の一年が厳かに動きでします。


















昨年に焚いた登り窯の作品の窯出しです。職人たちをはじめ関係者が緊張する瞬間です。


















たくさんの報道関係者のなか、窯から揚がったばかり作品をひとつひとつ見ていく。














窯揚げされた作品の中の一部。

今回の窯焚きは、悪天候も重なり難しい条件の中での作業でした。
焼成時間も長時間となり、500束用意していた薪もほぼ使い切りました。

作品の出来に関しては、一部釉薬が熔けきれてない作品があるものの、
登り窯らしい作品が仕上がったと思います。

ありがとうございました。





窯元歳時記