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深川工房 登り窯特集



登り窯とは、やきものを製作する工程(焼成)で使う窯の種類のひとつです。

登り窯は、17世紀に朝鮮から伝わり江戸時代には、全国に普及しました。

燃料は、薪(赤松)を使用するため、その灰が製品に降りかかります。
その灰が、自然に釉薬となり 製品に溶け込んでいきます。

私たちは、登り窯で磁器を焼成することに今年も挑戦します。


窯積みの作業風景です。

職人たちが、窯の中に入り ひとつ ひとつ丁寧に積み上げていきます。

製品は、ひとつずつ ボシと呼ばれる耐火容器に入れられる物と、
灰がかぶるように 棚板を使い製品を積み上げていく裸積みに、分けられます。



ぼし積み                             棚板積み



火入れ式

自然の中で炎を扱うため、安全に作業できるように神事が執り行われる。

式には、社長はじめ関係者 登り窯職人が集まり やや緊張した面持ちである。



神事の様子                           火入れの様子



ねらし焚き

火入れ式が終わり 次にねらし焚きにはいる。 
ねらし焚きとは、のぼり窯全体をじっくり ゆっくり熱をくわえて製品の割れや破損を防止する作業である。



ねらし焚き                          まだ青い炉内



いよいよ!本焼成(攻め焚き)です。

ここからは、窯の側面から燃料となる薪(赤松)を投入し、一気に温度を上昇させる。

深川ブルーができるまで~職人達のつぶやき・・・~  焼成課編で説明した還元状態で、作業を進めていく。



窯焚きの様子                       煙突から噴き上がる炎



登り窯職人のつぶやき・・・


 只今、平成21年11月22日 朝4時・・・眠い・・です・・・

 今が作業の中で大事な攻め焚きなので気が抜けません

 温度が下がらないように、薪を入れなきゃ

 今は ガス窯や電気窯で 短時間で焼きあがるけど
 登り窯は、火入れから30時間ぐらいかかるからね~
 大変な作業です

 昔の職人さん達もこんなふうに作業してたんだろうな~
 先人達に負けないよう 自分達も、いい仕事しなきゃ!







次は最終工程のあげ火となる。

あげ火とは、窯の中の温度を1300℃強に保ち 製品の表面をなじませる仕上げの作業である。

ここで、釉薬の溶け具合と絵具の発色を確認するための あげてみ(製品の出来をみる試験品)と言われる製品を 
窯の中から取り出し、製品の出来を確かめる。

絵具の発色 釉薬のなじみが納得する出来であれば ここで火止めとなる。



あげてみ                       1300℃の炎




作業を終えて・・・

今年の登り窯焼成 終わりました。
今年は、雨にみまわれ 風が強く 窯を焚くには最悪のコンディションとなりました。

なかなか 思うように温度が上がらず 窯の雰囲気も安定せず 
一室目は目標温度の1360℃まで温度を上昇させることが できませんでした。

二室目は 1360℃まで温度を上げる事ができましが 
用意した418束 約8360本の薪もほぼなくなってしまい 
今までで 最長の37時間焼成となりました。

ガスや電気を使わず、自然の中で 薪を燃料として 温度を上げることの難しさを 改めて感じました。

窯揚げは、これから20日間ぐらいの冷却期間をおきますので12月中旬ぐらいになります。 

焼きあがりが、気になるところですが お楽しみということで皆様 お疲れさまでした。





作品の紹介は1月に紹介したいと思います。

尚、作品は新春1月2日からチャイナオンザパークにて、展示 販売しております。

 


有田谷窯 / 登り窯特集

今回は、登り窯焼成に挑む職人のつぶやきを紹介しています。

窯元歳時記